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自然ふれあいの場、意見のキャッチボール

ここでは自然に関するテーマについて意見を述べあう場として設けています。
自然について思ったことや気づいたことがありましたらメールにてどしどしお送り下さい(お問い合わせにて)。 尚、送られた方の意見につきましてはこのコーナーにて掲載致します(意見を投稿される方につきましてはペンネーム、実名、匿名でも構いません) 但し、この自然ふれあいの場のテーマに極端にそぐわない場合(弊社の方で判断させて頂きます)は掲載しない場合があります。ご了承下さい。

- 第一回 -
野生化鳥(移入種)

朝起きると、家の前の林でガビチョウが大きな声で鳴いている。鳴き始めたのは2年ほど前ぐらいである。この鳥は中国南部を中心に分布しているスズメ目の鳥で東南アジアでは飼育鳥として人気の高い鳥である。この鳥の日本への輸入記録は江戸時代までさかのぼる。森林総合研究所の調査によると1980年代、九州北部で、その後、神奈川、東京、山梨の県境辺りを中心に関東地方西部で確認され、福島県東部、長野県の一部でも野生化してきたとの調査結果が出ている。これはソウシチョウとほぼ同じぐらいの報告例と思われる。森林地帯に入り込んだガビチョウやソウシチョウの問題点は在来種との競合であるが詳細はまだ明らかにされていない。私もソウシチョウの調査を3年間ほどしたことがあるがウグイスやコマドリとの競合にまでは行き着くことができなかった。ただ、一例であるがウグイスの巣とソウシチョウの巣の間隔が4.5mであったが二種とも繁殖に成功した。ウグイスの親鳥がソウシチョウの巣の中をのぞき込むことがあったが排除するなどの行動はなかった。この二種にとって「営巣場所」「捕食者が少ない」「食べ物が多くある」の条件の整った日本は定着するのに好都合な場所であるに違いないはずで温暖化とともに分布域も北上するだろう。人によって感覚の違いもあるが私自身、季節の区別なく大きな声で鳴くこの二種はあまり好きではない。将来は普通種になるであろうこの二種、これでいいのだろうか?  カッチョ

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